利用される父
ここ(猫)は、寒い時だけ父の部屋に寝に行きます。
なぜならその部屋がうちで一番暖かい部屋だから。日当たりも一番いい。
4畳半で灯油ファンヒーターを点けているので、冬なのに暑いらしいです。よく窓を開けています。それくらい暖かい。
平日の日中はわたしも母も家にいないので、唯一暖房の入っているのが父の部屋なんです。
父は「ここは自分に懐いている」と言います。
でもたぶん違う。懐いているようには見えません。
父の声は大きいし、だいたいの生活音も大きいし、触り方は叩いているよう。
母の部屋にあるのは、わたしが買った小さい電気ストーブのみで寒いから、父の部屋には暖を取りに行くだけです。
母が帰って来ると、ここは母にべったりです。
暖かくない母の部屋でも、ずっとそばにいます。
寝る時も一緒です。一緒にお布団に入れば、暖かくなりますもんね。







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