老後の楽しみがない老人ホーム
老後の楽しみ、って何ですか。何をして楽しく過ごしたいですか。
わたしなんか、そもそもちゃんと人並みに生活できるのかが、不安でしょうがないですけどね。
老人ホームって、当たり前なんですが、他人との共同生活の場です。プライバシーは、ほぼありません。個室に入居しても食事はみんなで食べますよね。外出にも許可が必要で、自由度は低いです。その他、厳しいルールがたくさんあって「牢獄のようだ」という老人ホームが「X」で話題になりました。
それは「家に帰りたい」となりますよね。
安全で衣食住の心配がなくても、楽しくなかったら生きる意味を見失ってしまいませんか。
もう少し、自由に楽しみが持てたらいいのに。
人手が足りないからですか? 介護職員のお給料が5倍になって、介護職に就きたい人が少し増えて余裕ができたら、利用者さんを見守りながら自由にさせてあげられるんでしょうか。
わたしの予想ですけど、そうはならない気がします。預かった利用者さんに何かあって、責任問題になったらイヤだから、行動を制限しているような気がするからです。
食事制限が必要な方、車椅子で生活されている方、認知症のある方、色んな人が老人ホームを利用しています。どの老人ホームでもおそらく同じだと思うのですが、入居時に「利用者さんにどんなふうに過ごしてほしいですか。」 ご要望は?って、家族に聞くんじゃないでしょうか。利用者さん本人の要望も聞くと思いますが、責任問題になるから家族の要望を重視する傾向があったりしませんか?
例えば、「長生きしてほしい。」と家族が要望したとします。
そしたら、食事制限のある方には完璧な制限を施すでしょう。車椅子の方には、せめて上半身の運動機能を維持しようとリハビリを施すでしょう。認知症の方には、事故に遭わないように自由な外出を禁止するでしょう。
好物を食べられない、運動したくないのに無理やり運動させられる、家に帰りたいのに部屋に閉じ込められる。
本人が長生きしたくて、させられている事に納得して、受け入れているのであればいいんですが、施設に入居しようとする段階の認知症の方は理解して受け入れる、というのができなくなっていることが多いと思うし、そしたら楽しみもないのに「長生きさせられている」と感じてしまいませんか。
オランダの認知症村でしないこと
オランダに「De Hogeweyk」(ホグウェイ)という施設があります。通称、認知症村です。認知症の人だけが暮らす町です。敷地内のみですが、自由に散歩ができて、劇場・レストラン・スーパーなどがあるそうです。色んな種類のなクラブ活動もあるらしいです。
住居割りは入居者本人に聞いて、過去のライフスタイルや趣味の合う人たちの6〜7人でグループ分けして一つの住居に入り、その共同住宅が27戸あるんだそうです。
わたしがビックリしたのは、利用者さんたちの栄養管理・食事制限をしないんだそうです。そして「事故は絶対にない」という約束を家族としないんだそうです。だから好きな物を食べられるし、自由に散歩できるんですね。自由に歩き回れるので、リハビリは必須ではありません。
また寝たきりになる期間は、非常に短くなるんだそうです。だから寝たきりの人に対する人手は、日本ほどは、要らないんじゃないでしょうか。
もっと詳しく知りたいかたは、下記サイトや施設の様子をUPしているインスタグラムをどうぞ。
Instagram_amsterdam.explores_Hogeweyk
日本の介護事業とオランダの介護事業
先ほどのサイトに書いてあったのですが、
オランダの場合、費目の細かい決まりはなく、トータルのお金で事業者に支払われ、それをどのように使うかは事業者に任せられているのだそうです。それが、独自の取り組みがしやすい環境に繋がっているのです。
…なのだそうです。日本は「独自」の形態の施設って、できなさそう気がしませんか?
まあ、日本で認知症村に似た施設というと、サービス付き高齢者向け住宅でしょうか。サ高住って見守り付きの高齢者用賃貸住宅って感じですよね。
ただ日本のサ高住は一律利用料が高いけど、オランダの認知症村は所得のない人は無料です。
ホグウェイは非営利団体で国から運営費は出ています。高額所得者の利用料金には上限があり、最高月額80万円の利用料金は国庫に戻し、施設の運営費として再配分されるんだそうです。
調べれば調べるほど、日本のしくみではできそうにない施設ですね。フランスではアルツハイマー・ビレッジというのができたそうです。
だから、人手不足だけが問題じゃないよね、って思ったんです。人手不足を問題にするなら、少子化が進んでいるんだし、人手の要らない介護を目指さないといけないような気がします。
いつか必ず、全員もれなく「日本の高齢者」になりますよ? 明日は我が身ですから…。



コメント