うちの末っ子猫は元々イエネコ
以前の投稿で、野良だったうちの末っ子猫を「立派な家猫になりました。」と紹介しました。
最近、環境省と農林水産省は「ノネコをイエネコと呼ぶことにする」方針だと発表しましたね。ノネコをイエネコという学名の和名に統一して、イエネコを「防除推進外来種に位置付ける」んだそうです。
この記事を目にして「イエネコ」って何?って改めて不思議に思って検索しました。
イエネコは読んで字のごとく。家畜化された(人間が管理している)猫。動物学上の学名 felis catus の和名です。
ノネコ stray cat は動物学的にイエネコと同じ種類だけど、家畜化されていない猫。(人里を離れて野生化したイエネコ・人間の力を借りずに自力で生きるネコ)「野猫」は平安時代の書物(小川本願経四分律)に出てきます。
ヤマネコ wild cat は、遺伝子的にイエネコとは別系統の猫科動物。
ややこしいのは、伝統的にノネコをヤマネコと呼ぶ地域が多いんだそうです。ヤマネコは日本では2種類しかいなくて、西表と対馬にしかいません。それ以外の地域ではノネコをヤマネコと呼んでいるんだそうです。じゃあ、その地域ではノネコって、何のネコの事を指して言うんでしょうね。
平安時代のノネコが日本固有種のヤマネコの事だったのか、外来種のネコの事だったのかは、わかりません。例えその頃は外来種だったとしても、1200年も経っているんだから、もう外来種じゃないですよね。
鳥獣保護管理法では「国が独自に狩猟の対象や管理の観点から、ノネコという名称を用いて野生動物に追加(1949年)」したそうです。「ノネコ」は狩猟鳥獣で、「ヤマネコ」は絶滅が危惧されている保護動物です。
ちなみにノラネコ feral cat は人の近くで生きるイエネコの事で、愛玩動物です。ノネコとは違います。
でも俳句の世界では「ノネコ」は季語で、野良猫を指す時もあるような気がします。(俳句は詳しくないので違うかも)
つまり「ヤマネコ」と「ノネコ」、「ノネコ」と「ノラネコ」は混合して捉えられる事が多い、という事ですね。
そしてわたしは間違って「人の家で暮らす猫」という意味で「家猫」を使っていたのでした。
というわけで、うちの末っ子猫は元々立派なイエネコだったのでした。
ノネコのままではダメ?
そもそもノネコもイエネコも動物学的には同じイエネコなんですが、鳥獣保護管理法で野生動物として扱うために、人の手を離れた猫をノネコとして区別したんですよね? 今度は一緒にするの? 鳥獣保護管理法を「イエネコを野生動物として追加する」って改正するんですか?
それともノネコは駆除の対象だったのを、防除に変えるの? ノネコもイエネコになって、動物愛護法の保護対象になるんですか? どっち?
「生態系に影響を及ぼすための対策」をするんだったら、元々のノネコのままでよかったんじゃないでしょうか。だって日本固有種の小動物を捕食しているのはノネコでしょ? ノラネコじゃないでしょ? 日本固有種の野生の小動物とノラネコは、住んでいる場所が違いますよね?
「対策が進めやすくなる」って言っている自治体があるそうですが、反対じゃないでしょうか。上記のわたしのような解釈だと、駆除しにくくなるのでは?
ノネコとノラネコ
やっぱりどうしても、誰がどういう言い訳をしても、「動物愛護法があるから大丈夫」と言われても、ノネコと「屋内で適切に飼育されている飼い猫」以外の野良のイエネコと放し飼いのイエネコを一緒にして、「生態系に影響を及ぼす」からという理由で防除の対象にしたかったんじゃないかな、って考えてしまいます。
「ノネコとノラネコは見た目で区別はつかない」とか、「ノネコと間違ってノラネコを駆除したら動物愛護法に違反するから、駆除しにくい」とか、考えてますか?
そもそも住んでいる場所が違うので、間違えないでしょ?
ノネコの「野」は野原の「野」 野生の「野」
ノラネコの「野良」は田畑のこと。野良仕事って言いますよね。
人がいる場所かどうかで、区別しているんですよね?
日本固有種の野生の小動物は、人の近くに生息しているんですか?
上のリンクの記事のタイトルには悪意があるような気がします。内容はノネコの被害についての説明です。ノラネコという単語はタイトルにしか出てきません。
そして途中からはノラネコという単語は一切使わずに「飼ったら捨てない」「責任ある飼い方を」と促しています。まるで「捨てられたノラネコが固有種に被害を与えている」と印象づけようとしているようです。ノネコとノラネコの区別をあやふやにしようとしていませんか。ノラネコも駆除しようとしていませんか。
このサイトが公開されている限り、野良のイエネコと放し飼いのイエネコを、「生態系に影響を及ぼす」(本当は及ぼしていないのに)から防除したいんだろう、って考えはなくなりません。
よく窓際に座ってニャーニャー鳴いて、まるで「出たいよー」って言っているような末っ子猫に、わたしは言い聞かせています。「お外出たらだめよ。怖い人間がいっぱいいるんだからね。」って。この先、怖い人間が増えるかもしれませんしね。








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