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1.認知症

疑惑、再び

5年ぶりの母のひとり歩きは、警察のお世話になることなく収束しました。けれど、わたしには引っかかることがありました。どうして、母が出て行く時に何も音がしなかったのか。ドアベルも引き戸を開ける音さえ聞こえませんでした。ちょうど同じタイミングで出かけたであろう父に、母が出て行こうとしてなかったか、聞こうと考えていました。でも父の顔を見て、聞かなくてもわかりました。知ってたんです。知ってて誰にも何も言わなかったんです。
1.認知症

ひとり歩き、再び

5年ぶりに認知症の母を見失いましたが、小規模多機能型居宅介護施設の職員二人に探してもらって、見つける事ができました。見つかって家に戻って来た母は、めっちゃ笑顔でした。見つけてくれた職員が時々、送迎にも来てくれる人だったから、施設へお出かけするんだ、ってウキウキしていたんだと思います。その日はとてもいい天気で、朝から母の機嫌もよく、母は自分の準備が終わると出かける気満々でした。「まだ? まだ?」って。
1.認知症

完璧な介護なんてない

母がひとりで外に出ないように、24時間ちゃんと見ておいてください、と警察に言われたけど、そんなの完璧にできるわけありません。朝、出勤の用意で、着替えたりメイクをする時間とか。夜、お風呂に入る時とか。わたしがトイレに入っている間とか。もちろん寝ている時も。耳をそばだてながら、なるべく短時間で済ませるようにしていました。それでも、目を離す時間は必ずあります。
5.猫のこと

伝えなきゃ

わたしがこのブログを投稿する時に、気を付けているのが、専念寺のネコ坊主かくさんのお言葉。「自分の常識はまめにアップデートしないと非常識になる。」(Xより)今日の常識が、明日は非常識になる昨今。気を付けて投稿しなきゃ、といつも考えます。
4.母のこと

お誕生日プレゼント

この間、特別養護老人ホームにいる母に面会した時、「明日、わたしの誕生日よ。」って言ってみました。するとおおげさに驚いた表情をしました。アジャパーの伴淳三郎さんの表情を真似してました。ほんと好きなんだねえ。真似してふざけた顔、久しぶりに見ました。変わってなくて、うれしかったです。
1.認知症

高齢者用等押しボタン式信号機

認知症の母とお出かけしづらい要因は、白一色のトイレともう一つ、横断歩道が長い事。交通量が多い場所で、どうしても長い横断歩道を渡らなければ目的地に行けない時、青信号の間に母を連れて渡りきる事ができません。これは認知症じゃない高齢者でも、あり得る事だと思います。
1.認知症

バリアフリー法改正

公共施設のバリアフリートイレは各階に設置するように、という変更のようです。公共のトイレの色が、認知症デザインになるのはいつでしょうか。だって、母と一緒にお出かけして、母がトイレに行きたくなったとして、近くにトイレがあったとして、そこに誘導しても、すんなりしてくれるとは限りません。だって、白一色のトイレはトイレだって認識できないんだから。それを考えると、出かけるのやめよう、ってなります。
1.認知症

脳は繊細

わたしの母は、アルツハイマー病です。脳全体に萎縮が及んでいくことによって、色んな症状が出てきます。他の認知症と似た症状も出てきます。進行具合や萎縮の広がり方が、人によって全然違うから、現れる症状も人によって大きく違うんだと思います。脳は繊細だから。
1.認知症

テレビ徴候という周辺症状

アルツハイマー型認知症の周辺症状に、テレビ徴候というのがあります。テレビの世界と現実をごっちゃにしてしまう妄想の一種です。母はニュース番組をつけていると、眉根を寄せてつまらなそうにしていました。ニュースって基本、悲しいニュースばかりだからでしょうね。そう思ったので、朝の小規模多機能型居宅介護施設の職員が迎えに来るまでの間は、情報番組ではなく子供がたくさん出る番組をつけて、様子を見ることにしました。